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MDX 1.0 がリリースされていました

2019-04-15

先週、原一浩の UI カンソクスケッチ という連載をスタートさせました。

この連載は、MDX を使って書かれていて、MDX というのは、Markdown の拡張で、React コンポーネントをそのまま Markdown 内に埋め込めるというフォーマットです。
つまり、リッチなユーザーインターフェースを持ったコンポーネントをコンテンツとして掲載できるということです。 様々なユーザーインターフェースをプロトタイプ的に実装しつつコラムを書くコーナーを目指しているので、MDX はピッタリというわけです。

さて、この MDX 、先日バージョン 1.0 が出ました。
現在もうバージョン 1.0.4 になっており、勢いがあります。

リリースノートはこちら。

一年半かけて、MDX の Stable 版 (安定板) になったということです。MDX の構文解析の向上、MDX の構文拡張の機能、カスタムプラグマなどが What's new として記載されておりました。

カスタムプラグマについては、こちらを見てください。

構文拡張、カスタムプラグマについては、追ってじっくり見ていきます。

また、変更点は以下のとおり。

  • @mdx-js/tag は、@mdx-js/react@mdx プラグマによって置き換えられました
  • MDXProvider は、ネストされたコンポーネントのコンテキストをマージするようになりました
  • React サポートは、@mdx-js/react にて 16.8 以降となりました (react@16.8react-dom@16.8)

非推奨になったものは、mdPluginshastPlugins で、それぞれ remarkPluginsrehypePlugins となっています。古いほうの機能は、バージョン 2 にて削除予定とのことです。

バージョン 0 からバージョン 1 へのマイグレーションガイドは以下にあります。

このサイトでもバージョン 1 系にアップグレードすることを検討していきます。(たぶん大丈夫だと思いますが、依存している別のパッケージなどの兼ね合いもあり、テストする必要がありそうです)


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    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。日本バーチャルリアリティ学会正会員。

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