ARTICLES

AR/MR、アクセシビリティ、英語に取り組んだ 2023 年のふりかえり

2023-12-29

このエントリを暮れとなった12月29日に書いています。昨日は仕事納めでした。公式 (?) には本日から1月4日までが冬季休業期間つまりお休みということになります。 昨年はふりかえりエントリを1月4日に書いていましたから、今の時期に書いているだけでも相当エライです。去年のふりかえりはこんな感じでした。

ふりかえりと抱負を一緒に書いていますが、今年はふりかえりはふりかえりとして、抱負はお正月中にじっくり考えようと思います。

日本語学習支援のスタッフになった

今年のトピックの一つは、日本語学習支援のスタッフになったことでした。こちらについては、以下のエントリに詳しく書いてあります。興味がありましたら読んでください。

さて、日本語学習支援者になったことで、いくつか僕の人生に影響がありました。ちょっと書き出してみると、

  • 大人が言語を学習するプロセスというのが体系立てて客観的に把握できた
  • 海外の方とじっくりと文化交流をすることができた
  • 海外の人はみんな母国語の他には英語がある程度できると思っていたが、第2外国語として日本語を選んでいる人もいるということがわかった
  • いままでとは違う方向性の新しいコミュニティへの参加、新しい人間関係ができた

といった感じです。

やってみて思ったのは、例えば引退したお年寄りとかはこういう活動に参加すればいいのにということです。実際お年寄りの方も日本語学習支援者には多くおられます。体力は必要ないし、能力的には圧倒的にベテランの日本語ネイティブ話者なので、ひっぱりだこです。世の中に役立っている感覚が得られますし、感謝もされます。

それはそれとして、IT業界の人にもおすすめです。もし興味がある方がいたら気軽に DM などください。お住まいの地域にもきっとこういう活動があると思いますよ。

Meta Quest 3 を買った

Meta Quest (Oculus Quest) 2 は持っているのですが、 3 も買いました。よく VR 的な性能差やアプリの違いでそんなに変わらないよと言う人がいますが、 MR / AR コンテンツを開発している側としては、天と地ほどの差があります。それを周りに力説することもありますが、あまりピンとこないようです。

アクセシビリティ関係の研究もこのデバイスから始めました。Meta Quest (Oculus Quest) 2 はしばらく遊んでそのまま放置状態になってしまいましたが、Meta Quest 3 は頻繁に取り出してはいろいろいじっています。発売されたのは今年の後半でしたが、自分なりにいじり倒した年でした。その分ちょっと XREAL 関係に割く時間が減ってしまった。

アクセシビリティを強く求められるお仕事をした

これは現在絶賛継続中なので細かなことは書きませんが、とにかく今年は自分自身においてはアクセシビリティの年でした。前述の日本語学習支援や Meta Quest 3 もそうですし、本業もそうです。

アクセシビリティの専門家の方とも仕事をしたのですが、やはり専門家はすごい。よし僕も専門家になるぞとは思わず、自分も勉強を続けるけど、やはり専門家は専門家にまかせたほうがいい部分もあるということを実感した次第です。

さて、自分の研究課題としては AR / MR コンテンツにおけるアクセシビリティというのは引き続きやっていこうと思います。素のマークアップである程度のアクセシビリティが担保される Web サイトと違い、 AR / MR コンテンツの場合、ネイティブで作る場合はもちろん、 WebXR として作る場合もそのまま作るだけだと何もコンテンツを感じられないものが出来上がるのです。ここを頑張ることでコンテンツとしては大きな差が出ると個人的には思っています。

いくつかアクセシビリティ関係のイベントや展示会にも参加し、自分の活動へのヒントももらいました。特に印象に残っているのは、11月1日から3日にかけて行われたサイトワールドに参加したことです。次世代の点字ディスプレイやロービジョン体験キットなんかは世の中のいろいろな人に使ってみてほしいと思いました。

英語がメインの仕事もした

今年はアクセシビリティだけでなく、英語を使った仕事についても大きな飛躍がありました。

縁がありお誘いいただいて参加した仕事でそもそも海外が活動ベースの会社ということもあり、 読む書く話す聞くなどすべてにおいて英語を使うことになりました。

うまくいかない体験も沢山したのですが、これまでの自分の活動と比べるといろいろな新しい体験も出来たので英語という観点では2023年は最高に頑張った年といえるでしょう。

5月にはこんなテーマで Amazon Loft にて登壇もしました。

次世代 Web カンファレンスの a11y セッションに出場した

今年はアクセシビリティの年だという実感があったわけですが、きわめつけはこれです。なぜか次世代 Web カンファレンスの a11y セッションに出場しました。

出場してみてわかったのですが、僕はアクセシビリティに関係する活動をいろいろしてきていたのです。ただ、その活動にアクセシビリティの観点から光をあてていなかったというだけで。

このイベントに出場するにあたって、自分のネタをまとめておくのもそうなのですが、他の登壇者の話をきちんと理解できるようにしておくために突貫工事でいろいろな仕様、ドキュメント、スライド、書籍などを見まくって学習をものすごい勢いでしました。これだけでもイベントに出る価値があったというものです。イベントに登壇するとか、記事を書くとかそういうことをすると、そのためにいろいろ学習する必要が出てきて、結果詳しくなるみたいなことはあります。

今年の抱負として書いていた「より広いフロントエンドへ」というのは実はアクセシビリティ方面へ広がるということだったのかと驚いています。

この勢いに乗って来年も活動を続けようと思う1年でした。


ARTICLES


    AUTHOR

    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー

    著作一覧はこちら