2022年はあっという間に過ぎ去り、しかもいつの間にか年末年始の休暇すら過ぎ去ってしまいました。
ということで昨年の振り返りをしつつ、新年の抱負も書いてみます。
フロントエンド仕事関係
僕はいろいろなレイヤーの仕事をさせていただきつつ今に至るのですが、ここ数年はフロントエンド / ユーザーインターフェースレイヤーに軸足を置いて仕事をさせていただいています。
仕事のスタイルは グローバル企業に週半分くらい軸足を置き、残りの半分を通常の個人事業の仕事をしている という状態で、この屋号になってからずっと同じスタイルで仕事をしています。
やっていることは、レガシーな jQuery / CSS / HTML な構成のものから Angular, React といったモダンなものまで多岐にわたり、特定の技術に絞るというよりは最終的にはWeb標準な技術においてお客様の問題を解決していくというスタンスでいます。フレームワークレベルでは毎年様々な隆盛がありますが、つまるところは JavaScript / CSS / HTML だよねっていう観点を忘れずにいます。
また、技術レベルのメンターみたいなこともやっており、今時分が一番得意としていることは UIの仕様を決めつつ、システム側との調整を行い、自分の分の開発を進めていくと同時に仲間の技術サポートを行っていくという役割です。多分この役割は今後も進めていきますので、もし必要とされている方がいましたらご連絡ください。
AR/MR 関係
2022年は個人的に MR 元年となりました。Nreal Light を輸入販売で購入したのが2021年の9月です。そこから今までほとんど触っていなかった Unity 関連の勉強や試作をはじめました。
各種イベントに参加したりしましたが、なんといっても今年最大の目玉は、 Nreal 社開催のアワード ARJAM にて At Home fitness 部門で3位に入賞したこと でした。
僕は今年いつのまにか47歳になりますが、この歳でも新しい分野に自分が手を動かす形でチャレンジしていけるということが確信できたことは大きかったです。歳をとったらとったなりの勉強方法やチャレンジの仕方があるのです。
これにより昨年の目標「英語ベースの活動を小さくてもいいから一つやる」は大幅に達成された形になりました。
- Nreal Air開発者ミートアップ「Nreal Developer Gathering」に初参加してきた - ARTICLES
- Nreal の ARJAM アワードに応募するも Milestone 1 通らなかった報告 - ARTICLES
- 落選したと思っていた Nreal の ARJAM アワード 3 位を受賞した話 (0) 受賞報告編 - ARTICLES
- 落選したと思っていた Nreal の ARJAM に3位入賞した話 (1) 企画編 - ARTICLES
Okachi.js
主催の一人であるクローズドな JavaScript 関係の勉強会 Okachi.js は今年もほぼ毎月ほぼオンラインで開催しました。全部で11回。
メインである輪読コーナーは「 Webブラウザセキュリティ 」が終わり、続いて「 HTTP/3 explained 」に移りました。こちらも無事終わり、今は「初めてのWebGL 2 第2版」の輪読会が本年から開始します。
Okachi.js の輪読会は特定のフレームワークよりは普遍的な仕様にちかいところを中心にやっています。もし興味がある方は DM ください。Facebook のグループページへ招待します。
Web デザイントレンド
Webデザイントレンド関係のセミナーは今年は前半はがんばりましたが、後半はお休みさせていいただく形になりました。ちょっと仕事や家のことでもいろいろなことが重なり、Shiftはお休みさせていただいた次第です。
抱負
今年の抱負はたった一つ。
「より広いフロントエンドへ」です。
今の仕事の中心は Web のフロントエンドレイヤーを中心に仕事をしていますが、今年は Web に加えて AR/MR のフロントエンド / UI レイヤーについても仕事にしていけたらと思っています。(もしご興味ある方いましたら DM ください。説明や体験会など開催させていただきますし、実証実験などへもお誘いいただけると嬉しいです)
Nreal の ARJAM で何らかの確信を得られた気がするので、この感覚を信じて AR/MR の活動をめいっぱい続けてみます。さて今年の年末にはどういう結論になるかお楽しみください。
今年は開業25周年記念な年
2023年は、僕にとって 開業25周年記念な年 でもあります(途中 GAFA な会社で正社員をやって1年ほど社会勉強してた時期もありますが)
なんとか悪戦苦闘しつつやってこれた25年、次の25年が同じようにいくのかはわかりませんが、引き続き世の中を「観測」しつつ、適切な時に、適切なタイミングで、適切なチャレンジをしてサバイブしていこうと思います。
ARTICLES
AUTHOR

原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。