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平日の昼休み、チェアリングに出かけてプチアウトドア

2021-11-26

今回は川辺でチェアリングをしてみた

チェアリングというジャンルのレジャーがあります。コロナ禍中、ちょっとだけ雑誌とかワイドショーでも話題になりました。

定義は、Wikipediaによれば『「椅子を持って外に出て、好きな場所に置いて飲むこと」で視点を変え「どこでも酒場にしてしまえるんじゃないか?」という仮定から始まった』とのことで2016年5月発売の「酒場人 vol.2」に掲載されていた定義だそうです。リファレンスをもっと追ったほうがいいかもしれませんが、このエントリーでは一旦はこれを定義として話を進めます。

あるとき、ふと平日少しお昼休みを長めにとれるときにチェアリングして帰ってくるのはどうだろうと思いました。もちろんお酒は持っていきません。そう決意したのは水曜日。ちょうど週の中間地点。疲れもみえてくる頃のことです。何か気分を一新したい、でも休日というわけでもないという日のことです。

僕の場合、コロナ禍以降仕事で現場に行ったのは一度くらいで、今は全てがリモートワークになっています。確かにリモートワークは楽でいいけど、意識的に外に出ないとずっと家の中にいることになってしまいます。

この一年で外の光を浴びて空気を思いっきり吸うのはすごく大事なことだと実感しました。

さて、チェアリングに行く上で持っていこうと決めたのは以下です。

  • オニギリ(外でオニギリを食べたいというのがまず浮かびました)
  • 水筒
  • Kindle PaperWhite
  • 折りたたみ椅子

オニギリは家で作って持っていきました。簡単な「のり玉ふりかけのオニギリ」です。水筒には紅茶を詰めました。Kindle Paperwhiteは僕が持っているものは初代のものでぼろぼろの外見になっており、多少のアウトドアはへっちゃらな感じです。ぼーっと読書したいので欠かせません。 折り畳み椅子はリュックにおさまるようなコンパクトさを持ちながら、背もたれが豊かなものを選びました。

オニギリだけではちょっとお昼としては寂しいので、途中でLAWSONにてからあげくんREDを調達。これで準備はバッチリです。

さて、今回は自転車で近くの川べりまで行ってそこをチェアリングの目的地としました。チェアリングは目的地についての定義はないのですが、なんとなく海や川など水のあるところが好きなのです。ぼーっと川面を眺めるのもいいなあと思いまして。

着いたらまずは環境を整えます。ちょっと周囲の目は気になりますが、そこは強い意志を持ってチェアリングをするのだと決意して挑みます。折り畳み式の椅子を組み立て、飲み物などを取り出しやすい場所に置きます。オニギリの置き場所のことを考えると、折り畳み式のテーブルもあればよかったかもと思いました。

持ってきた昼食を食べるとあとはやるべきことはありません。 チェアリングをするとわかるのですが、意外と時間があります。することが限られていると、時間がゆっくり流れる印象になるのでしょう。この時間は考えごとにもいい時間です。

あとはまったりとKindleで読書でもしてゆったりと時間を過ごすことにしました。電子ペーパー搭載のKindleはかなりチェアリングと相性がいいと思っています。直射日光時の視認性が高いのです。晴れた日にはパソコンの画面は見づらいだけでなく、輝度をMAXにするとあっという間にバッテリーが減ってしまいます。

今回はあらかじめKindle Unlimitedでいくつかダウンロードしてきました。個人的に雑誌や固定レイアウトの書籍はなるべくKindle Paperwhite機に入れないようにしてます。文字が小さくて外でなんとなく読むには読みづらいからです(容量が2GBしかないモデルであるということもあります)

Kindle本を読みつつ、ぼーっと川を眺めていると、水鳥が川へダイブして絶対飲み込めないだろうと思える大きな魚を捕まえ、何とか飲み込み去っていくところも観れました。普段の生活ではなかなか見れない光景と言えるでしょう。

さて、チェアリングやってみて今回思ったのがお湯を持ってきてコーヒーや紅茶を入れるのもオツかもしれないなということです。次は持参してより豊かな時間を過ごせたらと思っています。

最後に問題となるのはチェアリングの切り上げタイミングです。飲み物が空になる、一冊本を読み終える、時間を決めるなどが考えられます。僕は持参した本を読み終えたら帰るぞって感じで過ごしてました。

チェアリングをさせてもらったら、帰るときはゴミは持ち帰りましょう。まるで来ていなかったくらいな状態で去るのが理想ですね。


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    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー

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