ARTICLES

あるフリーランスの新型コロナワクチン接種体験記

2021-09-22

今回はいつもと毛色を変えて、新型コロナワクチン接種体験記をお送りします。このコロナ禍の時代に自分がどうであったのかを書いておくことで、後々きっと誰かの役に経つと信じて。

東京大手町の大規模接種会場

Kansock.Industriesは、フリーランスの屋号。個人のフリーランサーということになります。 現在は、週2日程度固定のお客様のところでUIデザインやフロントエンド関係全般のことをしつつ、そのほか様々な案件に常時対応していくという体制で働いています。

そうなると、気をつけなければいけないのが、コロナの影響で仕事を休まなければならないことです。有給のような制度を持っているわけではないため、休んだ日数に応じて月々の収入も減ってしまいます。今は世間的に新型コロナワクチンの接種とそれに伴う休暇が許容されている雰囲気であり、今のうちに打てるのであれば打っておくのがいいと思っていました。

しかしながら、自分が住んでいる千葉県船橋市は9月16日まで集団接種は再開されておらず、おまけに個人接種についても空きがあったとしてもすぐ埋まってしまうような状況でした。ワクチン接種の第1回目は8月22日に行っており、その当時は個人接種においても予約できる可能性が極めて少なかったため、東京都内で開催されている大規模接種会場での接種に申し込んでいたのでした。

そして 9月20日、ワクチン接種第2回目を迎えました。

ワクチン接種当日は3連休の最終日だったため当日仕事を休むという必要はなかったものの、翌日も心配であるため事前にお客様へ休む旨は伝えておいてありました。知人関係からのアドバイスでは、事前に接種しておくものとしてプロテインがいいとかビタミンがいいとかは伺っていたので、ビタミン剤は常備しておきました。ハイグレードビタミンという高濃度なタイプです。そのほか、発熱してどうにもならなくなったときのために以下の日用品を準備しました。

  • 鍋焼きうどん
  • ウィダーインゼリー
  • 長期保存が効くワッフル
  • ポカリスエット
  • 解熱剤

接種当日

当日は船橋から竹橋駅へ。竹橋駅で降りると目の前が大規模接種会場なので、東西線を利用している人にはおすすめ。第1回目と同じ雰囲気で、非常にシステマチック。流れとしては受付で体温確認、身分証確認を経て、クリアファイルに各種書類を入れられたものを渡されて別棟へ。移動はすべて案内してくれる人がいるので促されていけばいいです。

接種会場では問診がまずあり、その後接種という流れ。接種について僕は1回目が左腕、2回目は右腕で行いました。特にこだわりがあったわけではありません。ただ、1回目はほとんど痛みがなかったのに、2回目はものすごく痛かったです。利き腕かどうかで違うのでしょうか。

接種が終わると15分もしくは30分の経過観察時間となり、その時間が過ぎたら部屋から出て行っていいことになっていました。経過観察中には接種した証明シールを発行してもらいます。1回目ではその際に次回の予約も会場で行いました。経過観察時間は15分だったので待機会場でぼーっとして時間を待ちます。トイレに行きたい場合は係員の人に相談すれば行くことができるようでした。

接種が完了したのが11時頃。夕方までは特になんともない感じでした。が、何か起きるといけないのでいろいろな準備とかお風呂とかも入っておいたのでした。

当日のメモを振り返りつつ、状況を書いていきます。

9月20日20時頃

モデルナ2回目、夕食後熱が上がり出した。現在37.5。僕にしては高い。

この時点ではこのままたいしたことなく過ぎるのかもしれないと思っていました。これは後から振り返ると油断しすぎでした。元気を出すためと言いつつ、おやつを暴食しました。

9月20日21時頃

今日打った新コロワクチン2回目、熱はそれほど上がっていないけど、遠くに気持ち悪い感じがいるのと、ふわふわした感じがある。そういう系の副反応出てる今。

不思議なことに、激しい眩暈や頭痛などはなく、しかしなんとなく気持ち悪い雰囲気の状態がずっと続くのが僕の場合の副反応でした。激しくなったのは深夜です。消化不良もあったかもしれません。

接種翌日

9月21日4時頃

1時間おきくらいに起きる。最高体温は38.6。ポカリがかなり効く。他は気だるさと軽い目眩、関節の痛み。カロナール的な薬を飲む。今日は仕事休みにしといてよかった。

1時、2時、3時と1時間おきに目が覚めて、体温もいずれも38度台。ぐったりとしているのに寝るのに疲れて寝れない感じ。解熱剤を飲んでしのぐ状態でした。

9月21日12時頃

その後38度台をずっとうろうろしている。横になっているのも飽きたので座っているけど、遠くに頭痛や吐き気や眩暈みたいなのがいて、何かがはかどる感じではない。

朝ごはんは食べれなくて、ポカリスエットを飲む。買っておいてよかった。そのほかは口にできず。栄養剤は飲んだ。お昼まで38度台は続いた。ちなみに38度台というのは僕の場合、風邪をひいても滅多にあがることがない体温です。お昼はお茶漬けを食べる。薬を飲んで、また寝た。

9月21日16時頃

その後14時くらいに熱が下がり始め、平熱に近くなってきた。それに伴って、眩暈とか関節の痛みとかも減ってきた。うまくいけばこれでワクチンの副反応終了かもしれない。

夕方近くになると、はっきりと自分でも違いが分かるくらい楽になってきた。まあ、今からならやろうと思えば仕事はやれそうな感じだけど無理はしないでおきました。

次の日になったらすっかり熱も下がったままで自分でも平常運転モードになったのが自覚できる状態でした。体力の低下はあるかもしれません。自分で失敗だったなと思うのは、打った日の夕方、結構消化に悪いものを食べたりしてしまいました。これは元気をつけるためと自分で思っていたのですが逆効果でした。たぶんエネルギーになりやすく消化しやすいものがよかったかもしれません。


ARTICLES


    AUTHOR

    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー

    著作一覧はこちら