ARTICLES

胃カメラから逃げ続けてきたすべての人に贈る無痛胃カメラ入門

2020-11-28

胃カメラから逃げ続けてきた四十数年でした。

サラリーマンであれば、年1回とかで健康診断があると思いますが、フリーランス、個人事業主ともなると自発的にいかなければ行く機会がありません。病気になったとき、または就職したときは健康診断を受けましたが、バリウムや胃カメラはうまいこと避けて生きてきました。

さすがに逃げ続けるわけにもいかない状況というのはやってくるもので、もしそうなったときにおススメな無痛胃カメラについて書いてみたいと思います。

ちなみに僕は、何かが口に入るだけでオエッってなるタイプで、歯医者とかも無理で、そのために必死で歯磨きを欠かさず生きてきました。歯医者も数えるほどしか行ったことがありません。

今回行ったのは東京ベイサイドクリニックという病院。ららぽーとTOKYO BAYの中にあります。もちろん人生初の胃カメラです。ほかの病院を知らないので、ほかの病院は方式が違うかもしれないという点をお断りしておきます。

申し込みまで

申し込みはWebから行えます。選んだプランは「【気がつくと終了】胃カメラ単独ドック」です。キャッチコピーに「少々の苦痛ですら心配な方にオススメ!気がつくと終了しており直後よりご飲食も可」とあります。これは心強い。

申し込みをすると、しばらくして電話がかかってきて、予約日時の確定とちょっとした問診があります。事前準備としては、これで完了です。申し込みも早くて楽だ…。

胃カメラ当日

僕は朝8時45分からの予約だったので、前日の夕飯を食べた後は、何も食べないようにして当日を迎えました。ということで腹ペコのまま当日を迎えます。なんか全身麻酔っぽいものなのかなと思っていたので、自転車で行かず、公共交通機関で行くことにしました。

受付を済ませると、まずは問診表を書き、そのあと簡単な健康診断があります。この段階であまりよろしくないと胃カメラキャンセルになるのかもしれないですね。そして、採血をします。採血は、健康診断としての役割と胃カメラの際の薬注入の役割があるため、点滴みたいに腕に管が差しっぱなしになっての採血となります。マイクロアレイ検査というのもお願いしたので、採血はちょっと多めに取られました。

採血が終わった後も、採血用のチューブはつけたままでしばし待ちます。

胃カメラ本番

胃カメラの番がやってくると、個室に通されます。ちなみに胃カメラのみの場合は、検査着に着替える必要もなく、そのまま個室に行きます。貴重品類はロッカーへ入れることになります。

個室ではベッドに仰向けで横になってしばらく待ったのち、左を下にした横向きになって先生の指示に従う流れになります。ここから先はあっという間です。検査用のマウスピースを口に入れ(これだけでもオエッてなりましたので、ガチ胃カメラは絶対僕には無理ですね)、手を伸ばして薬品を注入可能な状態にしたら、すぐに採血をした時のチューブから薬品の注入が注入されます。

この薬品の効き目はすさまじく、一瞬で口全体がマヒしたあと、間髪入れずに意識がなくなります。

胃カメラ後

薬品の効果が切れると目覚めます。ただし、まだ意識がぼーっとしているため、しばらく寝かされた状態になります。胃カメラが挿入されていたとは思えないほど異物感はゼロです。ちょっと胃カメラ中に唇を噛んでしまったらしく、そこは口内炎になりました。

こうして、採血の時の痛み以外は、まったく苦しい思いをせずに胃カメラ終了となりました。その後も何も問題がなくお昼はハンバーグ定食を普通に食べられました。午後は仕事もしています。

テクノロジーの進化はすばらしい。30年前とかだったらきっとこうはいかなかったはずです。改めてテクノロジーによる人類が受けるメリットを向上させる仕事をしていきたいと思うに至った次第です。

以上、胃カメラから逃げ続けてきた人が「これなら行けそうじゃん」と思って、診察を受けられる後押しになればと思い書きました。参考になりましたら幸いです。


ARTICLES


    AUTHOR

    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー

    著作一覧はこちら