新型コロナウイルスによるイベント中止は様々ありましたが、3月1日に開催予定だった第40回リクリセミナー「Webデザイントレンド in 大阪 2020」もその一つでした。イベントをやっている側からすれば一世一代なイベントなのですが、世間的にみれば小さな業界の小さなイベントです。
しかし、その小さなイベントのために多くの人が準備に時間を費やしてきました。確かにイベントは中止になりましたし、その決定を僕は全力で指示しますが、僕らはその状況においてもできることがあるという点について主催者の小山さんと話し合ってきました。
登壇者とスタッフのみ集まってビデオ収録をし、そのビデオで別の形でオンラインセミナーにできないものかという話が始まったのが、2月の後半。
主催者のリクリ小山さんにお声がけをいただき、打ち合わせをしたのが2月21日。その時はまだ具体的な構成や方法も決まっておらず、このピンチを逆手にとってなんらかのチャレンジにつなげられればという思いでした。
Webデザイントレンドセッションは13年の歴史がありますが、オンライン前提でビデオを撮影するということは今まで一度もありません。もちろんフォローアップ参加のために会場にてビデオが撮られることはありました。
そもそも、今までセッションがうまくいっていたのも、スタッフと参加者と会場の雰囲気がうまく機能した結果、奇跡的に成り立っていたという可能性もあり、ビデオ化した瞬間に一気に成り立たなくなることもありえます。
こういう収録に経験豊富な人がいない状態でどうしようと思いました。ポッドキャストやYoutubeな皆さんは観客がいないのによくあんな風に話せるなあと感心します。僕だったら不安でどうにもならない気がします。そこで、スタッフの方は、サポートいただくと同時に観客にもなっていただきました。おかげでスムーズに話すことができたので感謝感謝です。
ということで、「Webデザイントレンド in 大阪 2020」初のオンライン開催というものをやります。ご参加予定だった皆様、本来の予定よりもじっくりと話したオンライン版を用意しましたので、よろしければ改めてご参加ください。
しばらくこのイベントの裏側などについて語っていこうと思います。
イベント情報
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。