しばらく CSS Nite LP66「デザイントレンド特別版」(2020年1月18日開催) に関するエントリを続けています。今のところの連載は以下の4つ。
- 2020年1月18日(土)開催のCSS Nite LP66 「デザイントレンド特別版」に出演します - ARTICLES
- クニオリターンズ! 坂本邦夫さんが、CSS Nite LP66 「デザイントレンド特別版」に特別参戦 - ARTICLES
- 清家順再び!CSS Nite LP66 「デザイントレンド特別版」にて自治体編単独セッションがあります - ARTICLES
- CSS Nite Shift の Web デザイントレンドセッションでランキングを始めたワケ - ARTICLES
さて、今回は CSS Nite Shift の歴史について。
CSS Nite 主催者である鷹野さんが上の図を作成されていました。今までのセッション構成の流れが一目でわかって面白いので共有します。我らが「Webデザイントレンド」も第1回からのロングラン講演となっていますね。
全体を見渡してみてわかるのは、長く続いているカテゴリがあると同時に、すぐになくなってしまったカテゴリもあるということです。これはトレンドの移り変わりとかもありますが、客層にマッチしていなかったとかもあるため、この時期にこのカテゴリが流行ったと言ってしまうのは早計です。
とはいえ、13年にわたる歴史を紐解けば、いくつか興味深い流れがあります。例えば 2008年にあった RIA (Rich Internet Application) というカテゴリ。今では RIA という言い方はしなくなりましたが SPA や PWA という形で類似の概念が存在しています。FlashとSPA、AIRとPWA、古くからの業界人であれば思うところもあるのではないでしょうか。他にも、また 2011年には、スマートデバイスという形でスマートフォンをはじめ様々なデバイスが浴びていきます。
もう一つ興味深い流れとして、出演者自身が歳を重ね、別の方向に進んで行ったりしているという流れがあります。10年という年月は、進化の早いWeb業界において、素人をベテランにするのに十分すぎる時間といえます。当然別の道を歩き出す人も出るでしょう。例えば、もともとは「マークアップ」セッションを担当していた益子さんは、近年は「マーケティング」セッションを担当されていたりしますし、たにぐちまことさんは以前は「スマートデバイス」セッションを担当していましたが、近頃は YouTuber としても活躍されているため「動画」セッションの担当となりました。
Shift開始当初からずっと続いているセッションもあります。「アクセシビリティ」セッションもその一つですが、これはWebサイト制作において重要であり続けている証でもあると思います。ただし、それだけではなく毎回面白く演出されている植木さんの努力の結果だとも思います。毎回セッションの最後で流すビデオは必見なので、是非会場に見にきてほしいです。
まだ、若干名参加可能みたいですので、興味が湧いた方はお申し込みください。
イベント情報
- イベント名 : CSS Nite Shift13「ウェブデザイン、行く時代来る時代」
- 日時 : 2019年12月21日(土)13:00-18:30(開場12:40)(終演時間は変更の可能性アリ)
- 会場 : 浅草橋ヒューリックホール 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル 2階 HULIC
- 定員 : 330名
- 参加費 : 12,000円(事前決済)
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。