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キーキャップを変えることにハマってしまった

2019-11-22

キーボード の写真

前回、60%キーボードを試すというタイトルで書きましたが、その後ずっとこのPokerというキーボードを使い続けています。ちなみに前回の記事はこちら。

60%キーボードはレイアウトが非常に美しいです。USキーボードの配列は美しいと言われますが、60%キーボードはよりそれが際立っているように感じます。
特に右下のあたりの4つのキーが同じ大きさで並んでいるあたりは、荘厳さすら感じます。このレイアウトは比較的古くからあるものらしく、最近だとこれに改良を加えたAtom66という配列が人気なようです。

実はあの後、キーキャップを更にいろいろと変更しました。

真っ先に変えたのは、カーソルキーに該当する部分です。色違いにすることで、どこがカーソルキーかわかりやすくしました。

60%キーボードでは、カーソルキーという単体のキーはなくて、WASDキーとか、IJKLキーとかをFnキーと同時押しにすることで同様の役割を果たすことが出来るのです。

ただ、最初にキーキャップを変えた時は、ケチってキー全部で1200円ほどの安いものにしたのですが、これがあまり具合がよくなくて、塗装は微妙だし、なんか手触りも悪くて、キーのプラスチックにもバリがあるため使い勝手が悪い代物でした。

ということで、上記写真のキーボードに換装されているキーキャップとなるわけです。

このキーキャップは比較的いいもので、5000円ほどします。キーの印字も印刷ではなくて、紫色のプラスチックに白色のプラスチックを重ねた2色成型で作られているため、印刷がかすれるということがありません。いろいろなキーキャップを物色していて、たどり着いたのがこのキーキャップというわけです。興味がある方はこちらからお買い求めください。

ほかにも、ポップな配色としてお勧めなのがこちらです。

ちなみに Ducky っていうのは、60%キーボードのメーカーとして有名で、台湾にある会社です。今使っているのは、Pokerというキーボードですが、Ducky社製のものと随分迷いました。

最近はキーボード自体というより、キーキャップにハマっている感じです。キーキャップにハマるというのは、どうやら今まで自分の中で潜在的に存在していた不満が爆発したもののようだと最近気付きました。

今までは「置かれた場所で咲きなさい」ではないけど、買ったパソコンは基本的にその備え付けのキーキャップで満足するしかなくて、気に入らない場合は外付けキーボードを買うという世界で生きてきました。

気に入らないキーボードのときは、ThinkPadのトラベルキーボードを使うということでまあ満足するという感じだったのですが、正直ThinkPadのキーの形状については満足いっているかというと、満足していなかったわけです。どのへんが満足していないのかというと、ThinkPadのトラベルキーボードを使ったことがある人ならわかるかと思うのですが、あれは微妙にThinkPadと押し心地が異なるのです。

とはいえ、ThinkPadトラベルキーボードを買った後は、自分をキーボードに寄せていくという必要がありました。もちろん、寄せていった結果快適になることはあるのですが、それもキートップすら自由になるという世界に足を踏み出してしまうと、戻ってこれない感じになります。

Pokerをはじめ、メカニカルキーボードの世界は、共通の規格がいくつかあり、その規格に沿ったものであれば自由に換装できるし、なんなら自作キーボードに行ってしまってもいいという世界なのです。

たぶん、今のキーボードもキーキャップも最終地点だとは思っていなくて、今度どんどんカスタマイズしていくだろうと思います。

1日のほとんどの運動を行うであろうキーボード、一度見直してみてはいかがでしょうか。


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    AUTHOR

    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー

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