話は 前回 の少し前にさかのぼります。Xperia XZ から iPhone SE に乗り換えることで、いくつか出来なくなることが想定されていました。
そのうちの一つがモバイル Suica です。iPhone SE では、Suica アプリを使用することが出来ず、従って Suica カードを別途持って改札にタッチするという形になります。そこで、僕は Suica カードを入れることが出来る iPhone ケースを探すことにしました。
ただ、もう発売して随分時間が経っている iPhone SE は、新しいケースというものはあまりなく、ネット上などで売れ残っているものを買うという選択肢しかありません。まあそれはそれで良くて、ケースは購入しました。
その過程で別の可能性についても目を向けることになります。現在 Apple Watch Series 5 が Apple Watch の最新機種ですが、Apple Watch Series 3 は 19,800 円に値下がりしているのです。周りの評判を聞けば、Apple Watch Series 3 もなかなか良いとのこと。
ところが、Apple Store ですら、お届けが 10 月以降になるくらいの人気度合いで、とてもすぐに買えそうにありません。iPhone SE にしてお金も浮いたことだし、むしろ Apple Watch のほうを最新機種にするという作戦もアリだと思い始めました。Apple Watch で通勤やグリーン車乗車というのもやってみたい気もする。ということで、スパッと決断し、Apple Watch Series 5 を購入したのでした。
買ったのは、GPS モデルのスポーツバンド / ブラックのモデル 40mm サイズです。
Apple Watch Series 5 は、いくつか以前のモデルに比べて新しい機能が用意されていますが、それらを試す以前に僕としては翌日の出勤に備えて、Suica の移行を済ましておくことが最大の命題でした。
Android から Apple Watch での機種変更の流れ
Android から Apple Watch での機種変更の流れは、はじめてやる人にとっては大変不安要素が多いですが、実際のタスクとしては少ないです。
まずは、Android 側での操作を行います。
Android の Suica アプリには、機種変更という機能があります。このメニューを選ぶと、機種変更の申請を出したことになり、一旦その Android からは Suica の利用が出来なくなります。
最初は、中に入っているチャージ分のお金がどうなってしまうのか心配でした。
続きは iPhone 側にて行います。iPhone で Suica に対応している機種であれば、そのまま Suica のユーザーアカウントでログインをして機種変更を行うことで復帰出来ますが、iPhone SE ではまず Apple Watch とのペアリングが必要となります。ちなみにペアリングしていない状態では Suica アプリをインストールすることは出来ても利用することは出来ません。
Apple Watch とペアリングをすると、この Suica アプリ上から Apple Pay との連携を含めて設定を行うことが出来るようになり、晴れて腕に Suica 内蔵な生活を送ることが出来るようになります。
もちろん、Android の頃にチャージしていた金額も復活します。Apple Watch に Suica の残高が引き継がれたのを確認できた時は結構感動しました。
ということで、Android から新しい iPhone 11 にしようか迷っている人がいたら、こういう選択肢もあるよっていう話でした。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。