千住大橋という駅に降り立ったのは、僕の人生で初めてのことでした。京成本線の駅である千住大橋駅は、京成上野駅と成田空港駅を結ぶ京成本線において、かなり上野側に近い駅です。ただし、場所柄必要があって降りるという駅ではない印象でした。
そんな中、なぜ千住大橋に降り立ったかというと サムライズコワーキングベース66 にコワーキングしにきたからなのでした。
この沿線で降りるにはもちろん他にも理由があって、上野に用事があったのと、実は住んでいる最寄駅である船橋から京成本線で一本だからなのです。通常、上野に用事がある場合、船橋からだと総武快速線で東京に出た後に、山手線で上野に向かった方が早いです。何故そうしなかったかというと、ちょっとした旅気分を味わいたかったからというのもありまして。
京成本線を途中で降りるということは僕の場合ほとんどなく、乗り換えの際に青砥駅や高砂駅にて下車するという程度です。ということで、非常に新鮮な旅程となりました。
サムライズコワーキングベース66 は、都心によくあるビジネスビジネスしたコワーキングスペースとは毛色が違い、オーナーの趣味が色濃く反映された内装となっております。平日のためか人は少なかったですが、僕自身は人が少ないことはメリットでしかないので、気分よく仕事をすることが出来ました。
コワーキングスペースでする仕事というのは、僕の場合、考え事や設計や検証、その他勉強などなどが多く、ガッツリ作業をする場合は自宅かお客さんの会社のほうが捗ります。常にガッツリ作業をしていればいいかというと必ずしもそうではなく、なんらかのジャンプが必要になるときがあり、そういったときは別の場所に出かけます。
サムライズコワーキングベース66 は軽く音楽がかかっていて、内装は手作り感漂う環境です。ドリンク類やお菓子など快適に過ごすためのアイテムが充実していたり気配りがされています。
他のコワーキングと比較して異色と思うのは、大量にマンガ本が置いてあることです。本棚にマンガ本がある光景は見かけたりしますが、机上にまでマンガ本がいるというのはなかなか見たことがありません。ちょっと疲れたら、マンガを読んで、そのまま戻ってこなくなるという危険性はありますが、気分転換にはもってこいと思いました。
価格も魅力的で、最近はドロップイン1日で2000円近いところが多い中1日最大1000円と良心的な価格となっています。当日は、何故か会員登録後のチェックインチェックアウトがうまく機能していなかったようで、問い合わせをしましたが、きちんと対応していただけました。
また利用したいと思っています。一風変わった土地にある、一風変わったコワーキングスペースに興味ある方、おためしあれ。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。