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e転居を使ってみる

2019-08-15

昔は引っ越しばかりしていましたが、近年は一箇所にずっと暮らしています。子供の小学校区を移転しないようにしたいのと、荷物が大量に増えて大変になったのと、時間があまりとれなくなったためです。ですが、六年ぶりくらいに自宅を引っ越ししました。

といっても歩いてすぐのところです。引っ越しももう済んでいて、荷物の整理は大量にあるものの落ち着きはじめています。フリーランスなどをやっていると結構荷物が増えてしまい、整理するべき荷物も多いのです。

さて、昔は引っ越しをすると、郵便局で郵便の転送を願いするための「転居届用紙」に記述をして提出していたのですが、インターネットからも転居届を提出することができます。

手順はとても簡単で、各種必要事項を記載したのち、電話番号の確認を経て、登録完了となります。

気になったこととして、PC動作推奨環境の記載がちょっと古いという点があります。OS もサービス開始時なら普通なバージョンだったと推測しますが、今見るとずいぶん前なバージョンだと感じます。

【PC動作推奨環境】
OS  : Microsoft Windows Vista、78.1
ブラウザ    : Microsoft Internet Explorer 911
その他 : Cookie及びJavaScriptを使用可能にしてください。

「e転居」に限らず、様々な行定が提供している Web サイトでは Internet Explorer のみが動作対象となっています。僕は macOS をメイン機にしているのですが、Mac 版の Chrome でも正常に動作するように出来ました。つまり、利用する上では問題なさそうです。

Internet Explorer 11 のサポートが終了するのはまだ先ですが、Internet Explorer 9 は延長サポートも終了しており、利用を推奨という宣言はしないほうが良いでしょう。(技術仕様を変更することが難しいのであれば、例えば以下のブラウザにて動作確認をしておりますなどでしょうか)

Internet Explorer については以下の公式サイトより情報を得ることが出来ます。

日々変化していくブラウザのサポートを恒久的に行なっていくのは難しいですが、次のリニューアルがある際には技術構成の変化に対応していくだけの運用予算を見込んだ上で計画をしていくと良いように思います。

僕自身、レガシーな環境をモダンな形にするというのをちょいちょい担当しています。ただし、レガシー環境の多くは、サーバーサイド側にフロントエンド周りが密に結合しており、フロント側だけ置き換えるというのが難しい状態にあるように思えます。

例えば、新しいシステムを設計する場合、データベースやミドルウェアや API などのバックエンド側の各レイヤー、フロントエンド側のレイヤーをそれぞれのレイヤーごとにいざとなったら置き換えが可能であるかどうかという観点も盛り込むことをオススメします。


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    原 一浩 の顔写真

    (はら) 一浩(かずひろ)

    カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表

    1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
    雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。日本バーチャルリアリティ学会正会員。

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