それはある日とつぜん起こった。インターネットに繋がらなくなったのだ。
まあ、こういう時は、接続設定やらルーターやらプロバイダの障害情報などを確かめることになる。いろいろと調査をしたものの、どうもおかしい。プロバイダには問題がなさそうで、機器の異常もみられない。用事で外出してから帰ってみるとマンションの周りに怪しげな人がいろいろな調査をしている。どうやら NTT の職員なようだ。調査員は MDF がどうとかいろいろと口走っているのが聞き取れた。マンション単位でインターネットへの接続が出来なくなっているようである。
復旧にはしばらくかかりそうだということで、コワーキングスペースに行くことにした。
実は、インターネットへの接続だけなら家でもなんとかなる。僕のスマホの契約は元々 20ギガプランにしており、なおかつ先日新しい契約方式に切り替えたら 30ギガ使えるようになったため、家でもテザリング生活が可能だからだ。しかし、インターネットが使えない状態の家でテザリングをするのはどうにも面白くない。ということで、コワーキングスペースに行くことにした。
今の住まいは船橋だが、普通に考えると総武快速線に乗って東京方面に行き、どこかのコワーキングスペースに行くことになる。ならばとあえて逆方面の幕張のほうへ行ってみることにした。幕張にもコワーキングスペースはあるが、まだ行ったことはない。こういう時の Google Map は大変頼りになる。狙いを定めたのが TENT 幕張というコワーキングスペースだ。
TENT 幕張については、ちょっと別エントリをちゃんと書こうと思っているのだけど、あえて郊外のコワーキングスペースに行くのは結構オススメだ。まず、来ている人が少ないので、静かでゆったりできることが多いし、そもそも郊外で土地もゆとりがあるからスペース自体が広く、居心地がいい。以前六本木のコワーキンススペースの会員だったことがあるが、おしゃれで綺麗だったものの、ちょっと狭かった思い出がある。
TENT 幕張のいいところは、とにかく机が広いところ。いろいろと資料を広げても十分なサイズが確保されている。
TENT 幕張へ移動していて改めて気づいたのが、幕張のこのあたりのエリアはまだまだ開発がさかんで、いたるところで工事が行われているなあということ。TENT 幕張の周辺も高層マンションが立ちつつある感じで、新しい街という感じだ。綺麗な舗装がされた場所と雑草がのびのびと生えている生えているところがあって、まだまだ開発中の湾岸地域の雰囲気が漂う。僕は結構湾岸地域が好きで、一時期流行った工場萌えな人でもあった。工場萌えという言葉が流行ってしまったために逆に工場がキライになってしまったものの、まだ湾岸地域は好きなのだ。こういう場所を散歩するのは楽しい。
気分をちょっと変えたくなった時、プチ旅がてら千葉の湾岸地域のコワーキングスペースなんてどうでしょう。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。