WebXR Viewer という iOS 向けアプリがあります。
このアプリは Mozilla よりリリースされているアプリで、WebXR コンテンツを気軽に楽しむことが出来るものです。
少し前から iPad Pro を導入したこともあり iPad Pro にて WebXR Viewer で遊んでみました。
このアプリは WebXR コンテンツを試してみることが出来るブラウザが搭載されており、トップ画面では、各サンプルのサムネイルと解説があります。
iPad Pro くらいの画面サイズになると、画面を覗くという感じではなく、ちょっとした窓のような印象を受けます。もう一回り大きい 12.5 インチサイズだともっと窓っぽいだろうと推測します。単にコンテンツ表示部分が大きくなっただけですが、受ける印象は随分異なります。
HoloLens のように顔につけるタイプというのも WebXR の対象デバイスですが、大きめの画面の XR デバイスというのも結構重要だなあと思った次第です。例えば、大きめの物体をちょっと部屋に配置してみるという WebXR コンテンツがあったとすると iPhone とかでは遠くに置くことで大きめの物体の全体像を確認することが出来ますが、大きな画面だと実寸大に近いサイズで表示させることが出来ます。20インチくらいの WebXR 対応デバイスだったらもっと受ける印象は変わりそうです。
さて、WebXR Viewer ですが、実はオープンソースにてコードが提供されていたりします。さすが Mozilla という感じです。
この WebXR Viewer で使われているブラウザはひょっとして Servo だったりしないかなと期待したのですが、この issue をみた感じ、Servo ではなさそうでした。
WebXR Viewer の今後もチェックしていこうと思います。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。