7月3日に Rust LT #6 が開催されました。
僕が発表した分は、すでに記事を書いたので、その他のセッションのまとめを書いておきます。発表した「Servo Embed 入門」についてはこちらのエントリーを参照ください。
尚、今回は自分の発表のあとは放心状態な感じになっており、イベントスケッチなどはありません。
まずは、5分枠の LT から。
Lukas さん
Lukas さんは、ILDA (レーザーをコントロールする技術らしい) を Rust を使ってコントロールする際に、どんなクレートを使ったのかっていう内容でした。資料は以下。こんな用途にも Rust は使えるのかという一端をみた気がしました。そしてレーザーによる Rust のロゴマーク、かっこよかったです。
rchaser53 さん
rchaser53 さんのセッションは、自作の言語に型推論をつけたい話でした。このセッションもまた濃ゆい話で…。この話がよくわかるようになるのは、自分でも言語の実装とかしたときだろうなあと思いながら聞いていました。
legokichi さん
legokichi さんの LT は、エラー周りの変遷について。僕はそれほど Rust のエラー処理について知見がなく、経緯なども含めて大変勉強になったセッションでした。
Daniel さん
Daniel さんのセッションは、RISC-V ボードで Rust を動かす話でした。C から Rust のコードを呼び出す方法と、直接 Rust を実行させる方法についての内容でした。Rust はこんなレイヤーでも活躍できそうというのが楽しかったです。
likr さん
likr さんのセッションは「マルチスレッドプログラミング with wasm-bindgen & rayon」という内容でしたが、最初に結論として「動かせませんでした!」というオチから始まりましたが、じゃあどの辺がネックなのかみたいな話しが続き、この部分で理解が浅い僕としてはふむふむって勉強になりました。
続いて、15分枠です。
KOBA789 さん
KOBA789 さんのセッションは、自作キーボードの話でした。実際のデモもあり、むちゃくちゃ盛り上がりました。USB HID の仕様書を読んで実装するとかかなりハードなことをされていて、興味深かったです。さすがに自分でやろうとは思いませんでしたが Rust でプロトコルの細かな部分まで実装するときはこういう風にするのかという点が学びがありました。
yktyd さん
yktyd さんのセッションは、技術セッションではなく告知セッションでした。なんと、今年 Rust のカンファレンスを開催するとのこと!! これは要注目なイベントになりそうです。Rust は様々なレイヤーで活躍する言語だと思っているので、きっとセッションもへんてこなものが一杯出てきそうで楽しみです。10月26日空けておきましょう。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。