前回、前々回と iPadOS のパブリックベータを導入して、ThinkPad Bluetooth キーボードを使うということを試してきました」。
今回は同じ Thinkpad Bluetooth キーボードでも Thinkpad Tablet 2 Bluetooth キーボードのほうで試してみます。実は Thinkpad Bluetooth キーボードの他にこっちのバージョンも持っていたのでした。
Thinkpad Tablet 2 Bluetooth キーボードは、Thinkpad Tablet 2 用に発売されたもので、Thinkpad Bluetooth キーボードよりも一回り小さい形になります。また、トラックポイントではなく、光学式のポインタが搭載されています。特徴は、タブレットを立てかける溝がついているところです。
iPad Pro がぴったりとハマる感じは、まさにそのために作られたと思えるほどであり、これや感が最高に高まりました。
早速 Thinkpad Tablet 2 Bluetooth キーボードを Bluetooth で接続し、光学トラックポイントを操作するとマウスカーソルは動きました。ただ、困ったことにむちゃくちゃマウスカーソルが早いのです。縮地かと思わされるほどの速度で移動するため、かろうじて人間の目でとらえきれるかどうかというレベルでした。
マウスカーソルの速度を変更する方法はないかなと調べたところ 設定
-> アクセシビリティ
-> Assistive Touch
の 軌跡の速さ
にて、カーソルの速度を変更することができました。メモリ上で 1/4 くらいの速度にしてようやく使いやすくなりました。カーソルが遅くなることもなく使えています。
また、ちょっと真ん中ボタンの挙動がいやだったので 設定
-> アクセシビリティ
-> Assistive Touch
-> ポインティングデバイス
-> ThinkPad Keyboard
にてボタンの挙動を変えることができました。右ボタンはドック表示にし、真ん中ボタンはマルチタスクの切り替えに設定しました。
本当は、真ん中のボタンを押しながらスクロールが出来たら最高なのですが、それはまだサポートされていないのか設定項目を見つけられませんでした。
ということで、Thinkpad Tablet 2 Bluetooth キーボードにすることで大分使いやすくなりました。欠点としては、あまりこのキーボードが売っていないというところでしょうか。
今のところのオススメです。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。