今日は、Web サイトや Web アプリケーションを使っていて使うことになる「共有」という機能について書きます。
PC をWeb のブラウジング端末としてメインで使ってきた頃は、特に気にもならなかったのですが、この頃の Web ブラウジングのメイン端末は、iPad Pro 11 インチと Android スマートフォンです。Android は、Sony 製の Xperia です。
で、これらのデバイスと PC が違う点として「共有機能」があります。iPad を使っていると、基本的にアプリを操作中はそのアプリ上で様々な操作を完結させていくことになります。「後で読む機能」のようにブラウザの機能を使うこともありますが、Twitter や Facebook でまさに「共有」のために共有機能を使うこともありますし、もっと違う方法だと、メモとして自分宛に「共有」するということもあります。
PC だと、ソーシャルへの「共有」は、結構 Web サイトに配置されているシェアボタンを使うことが多いです。シェアボタンを置いていない場合は、サイトのタイトルと URL をコピーするコンテキストメニュー (拡張機能) を使って共有用のアドレスを取得します。
もう一つの方法として挙げた自分宛に「共有」するというのがよくわからない、という人もいると思うので、説明します。
このサイトでは毎日記事を書きますが、この記事のネタになりそうなサイトを見つけると、とりあえずメモをするということがしょっちゅうあります。メモは、以前であればブックマークをしたり、エディタにて URL を保存したりしますが、最近は専ら Google Keep を使っています。つまり、自分の Google Keep 宛に共有をすることになるのです。
タブレットやスマートフォンだと、Google Keep アプリがインストールされていれば、「共有」に関するアクションを実行するときの選択肢として追加されます。また、ブラウザに限らず様々なアプリ上でも「共有」の方法が統一されているので、いつでも気軽に自分宛の共有をしておけるのです。
PC 版の Chrome においても Google Keep の拡張機能を入れることで同様の共有機能を追加することが出来ます。ただしこれは Google Keep 専用の共有機能であって、タブレットやスマートフォンで使うことが出来る共有とは機能構造的に異なります。
情報の整理という側面においては、以前は PC のほうが優っているなと思っていましたが、使い方によってはそうでもなくなってきているなと思うようになりました。これは世の中が変化したというより、自分の共有に対するメンタルモデルが変化したからかもしれません。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。