ほぼ毎月、御徒町にて行なっているフロントエンド系のクローズドな勉強会 Okachi.js にて、PWA のチェックリストやチェックツールについてお話ししてきました。
スライドはこちら。
スライドとしては短いですが、どうなったら PWA なのかみたいなことって、よくわからない人もいるかと思い、いくつかのチェックツールやチェックリストを出しながらお話ししました。
PWA ってやって効果があるの?
トーク中に受けた質問の一つに、PWA ってやって効果があるかどうか?という話がありました。
例えば、RSS が出てきたとき、RSS を吐き出せるようにして意味があるかどうかみたいな議論が発生しました。
最初の頃は、RSS 出力用のテンプレートを作る、みたいな作業が必要になる CMS もありました。
そのうち、CMS ならだいたいサポートするようになって、RSS は空気のような存在になりました。
RSS はもう使っていない人も多いかもしれません。ただ、便利で使っているという人もいるはずです。
PWA も同じように、今でこそ manifest.json を手書きで書いたりしていますが、そのうちこれらも自動で出力されるようになるでしょう。
プログレッシブと名前がついてあるとおり、いきなりオフラインキャッシュなども組み込んだ完全版を作る必要はないと考えています。まず、manifest.json を置いてみて反応をみる。その後、便利そうなところを追加していくとかで全然いいと思います。つまり、逆に、自動でフレームワークなりがサポートするようになったら取り組めばいいかなとかも全然アリだと思います。
トークでは、favicon の話を例に出しました。favicon は多くのサイトにつけられていますが、これもアイコンの作成をはじめちょっとした労力がかかります。でもそのちょっとした労力の割にはタブやブックマークなどでアイデンティティを示すことが出来、手間の割にはメリットがある付属機能の一つと言えます。PWA もそんな感じでライトに採用していったらどうかなと思いました。
最後に、Okachi.js はクローズドな勉強会ですが、理由としてオバカな質問や、スライドとかもないゆるい発表も可能にするために空気感を大事にしています。もし興味がありましたら、Twitter の DM などでご連絡ください。
ARTICLES
AUTHOR

原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。