このサイトは、あまり活かせていませんが Bulma という CSS フレームワークを採用しています。
Bulma は CSS だけで構成されているため使い勝手が良いので気に入っているのですが、MDX にて、コード部分のシンタックスハイライトを行なった場合に問題が発生することがあるので、その話題。
MDX にてコード部分のシンタックスハイライトをする場合、ざっと調べると、Prism を導入するという方法が見つかります。
具体的に Next.js で Prism を使うには、rehype-prism という rehype のプラグインを使う方法があります。これは、ビルド時に MDX のコード記述部分をシンタックスハイライティングの CSS が当たるように変換してくれるというものです。
これを以下のように next.config.js
へ埋め込み、
const rehypePrism = require('@mapbox/rehype-prism');
const withMdxFm = require('next-mdx-frontmatter')({
MDXOptions: {
hastPlugins: [
rehypePrism
]
}
})
_document.tsx
とかにて
<link rel="stylesheet" href="/static/css/prism-tomorrow.css" />
を head
部分に出力するようにすると、シンタックスハイライティングされるようになります。
ただし、Bulma と組み合わせた場合、以下のように表示されたりします。
なんか、一部変な表示になっていますね。
これは、Bulma でも Prism でも .number
クラスに CSS が当たっていることにより発生している現象です。
以下の issue においても同様の問題が報告されています
ここを頑張って対応する方向でもいいのですが、rehype-highlight を導入することにすると、お手軽に問題を解決できます。rehype-highlight は、Prism ではなく、highlight.js をベースにしたライブラリです。テーマは豊富にあるので、好きなものを選びましょう。
使い方は、rehype-prism
と同じで、以下のように rehypeHighlight
を行い、
const rehypeHighlight = require('rehype-highlight');
const withMdxFm = require('next-mdx-frontmatter')({
MDXOptions: {
hastPlugins: [
rehypeHighlight
]
}
})
_document.tsx
とかで
<link rel="stylesheet" href="/static/css/tomorrow.css" />
と読み込むだけです。.hljs
クラスに対してスタイルを当てることで、細かなカスタマイズが行えます。
同様の問題に困っておりましたら、ぜひお試しください。
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原 一浩
カンソクインダストリーズ代表 / グレーティブ合同会社代表
1998年に独立し、同年、ウェブデザイン専門のメールメディア DesignWedgeの発行を開始。Webデザイン業の傍ら、海外のWebデザインに関する情報発信を行う。
雑誌への寄稿多数。主な著書に『はじめてのフロントエンド開発』『プロセスオブウェブデザイン』、『Play framework徹底入門』、『ウェブデザインコーディネートカタログ』など。自社製のWebデザインのクロール&キャプチャシステムvaqumをベースに、様々なリサーチを行っている。Web 検定プロジェクトメンバー。